今週から小学校の音楽会の準備ということで体育館が半面使用になった。
もちろん、こちらが間借りしている身なのでそのことについてとやかく言う資格は無いし、其のつもりもない。
只、私個人の事を言わさせて頂ければ、「音楽会」というものに楽しい思い出が無い。
音楽の授業
小中学校と音楽の授業が大嫌いだった。
だから成績も悪かった。高校生になってからは音楽が選択科目になったので、そもそも授業を受けていない。
曲を聞いて感想を述べるのが嫌だった、というか感想というのが分らなかった。明るい曲と暗い曲がある、それは判る。早い曲と遅い曲がある、それも判る。音が一杯入っている曲と一つの楽器だけで演奏されている曲がある、…ウン、そうだね。
だけど、単る音の羅列を聞いてどんな感想を持てと言うのだ。
作曲者はこの曲で何を言いたかったのか?…そんなモノは作った本人に聞いてくれ。
私には高尚と言われるクラッシック音楽も街に響く車のクラクションも大して違いがあるとは思えなかった。どっちも雑音だ。
曲に興味が無かったからか楽譜も楽器も全く分らなかった。
曰く、何で中途半端な位置に半音が入ってるんだ、白鍵と黒鍵は交互に並べろよ、#と♭って上げるか下げるかならどっちか一つにしろ…etc、etc。
そんな私が
そんな私が後にバンド活動に現を抜かす人間になるとは思いも寄りませんでした。密かに楽譜の読み方なんか勉強しちゃったり…。やっぱり、読めなかったけどね。
結局、あの頃は「音楽」が嫌いなんじゃなくて、「音楽の授業」が嫌いなだけだったんじゃないかな。
こっちから音楽を拒絶していたから、向こうもコチラに何も答えてくはれなかった。
でも、ハードロックを通してコチラが音楽に真剣に向きあい始めれば、音楽もコチラに景色を見せてくれ始めた。
今「音楽会」があったら
もしも今、「音楽会」に参加出来るならきっと心の底から演奏を楽しむ事が出来るだろう。
居合の稽古をしている体育館のコートを半分に仕切るネットの向こうにある楽器達…。
きっとこの楽器を弾く子供たちの中にも、僕と同じ様に音楽が嫌いな子がいるんだろうな。
今は嫌いでも良いと思うよ。世の中にはあらゆる種類の音楽が溢れているんだ。きっと君の心に響く音楽がいつの日か現れるだろう。
その時、素直に向き合うことが出来ればそれで良い。人生、遅すぎる事なんて無いのだから。
そう言えば、自分は身体を動かす体育も嫌いだったんだよね。…今では毎週、刀を振って汗まみれになっているけど…。
本当に人生って奴は…。
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