居合の稽古には角帯を使用しているのですが、5年以上も使用すると布地の芯が無くなって、刀を帯びる辺がヘナヘナになって鞘のホールド感が悪くなります。
新しい帯を買おうとネットで検索していると面白そうな帯を見つけたので買ってみました。
伸びる帯
伸縮性のある素材で出来ている帯です。
素材はポリエステルで鞘の滑りも良さそうです。両端1/4づつは薄手の生地で出来ていて、真ん中の部分は芯の有るしっかりした生地で出来ています。
写真の真中辺を堺に生地の違いが折りたたんだ具合から分かりますでしょうか?
写真左側が端の薄い生地、右が中央部の芯のある生地部分になります。
使用してみた感想
実際に使用してみた感想ですが、両端が薄手の生地でできているので、普通の角帯の様な一文字結びが出来ません。
言ってみれば両端は兵児帯の様な物なので、蝶結びをするしかなさそうです。で、蝶結びをした残りの端を通常の一文字結びの様に折り返して仕上げます。
しかし、これでも布地のボリュームが足りないので袴の後ろにきれいな太鼓は出来ません。
又、商品名に有る通り「伸びる」帯なので、きっちり身体に締めつけようと帯を引っ張ると文字通り伸びるので、ちょうど良い締め付け具合にするのが難しい感じです。
この辺は、試行錯誤と慣れが必要と思われます。
鞘のホールド感は良い感じ
少々ネガティブな感想を書きましたが、悪い物ではありません。
素材のおかげか鞘のすべりは良いですし、帯の中ほどの生地はしっかりしているので刀のホールド感も悪くありません。使い込んで身体に馴染めば使いやすい帯になりそうな感じです。
後、気になるのは耐久性ですが、こればっかりは使ってみなければ分らない所なので、しばらく試してみようと思っています。
コメント
私も 昔 一度は使用してみました。やはり のびる帯ですので 耐久性に問題があり 伸びきったままで 復元力が衰えてしまい 普通の帯になってしまいました
今は 材質が変化しておるのであれば いいかもね?
最近、角帯がヘナヘナになってしまい座業の時に鐺が床に当たりコンコン音がするので、鞘をしっかり固定できるかと思い伸びる帯を購入したのですが、耐久性が無いのではだめかも知れませんね。
昔からある普通の物が一番良いのかも知れません。